テトラcoco通信
Column
【谷町SSTクラス】運動遊び(線の上あるきジャンケン)
谷町教室SSTのステップクラスです。
7月に室内で運動遊びを行いました。
子どもたちが密になることは避け、全員マスク着用の上、実施しています。
また、休憩を適宜入れることで、熱中症予防をしています。
今回のねらいは
「勝っても負けても自分の気持ちに折り合いをつける」こと、「指示を聞いて正しく行動する」ことです。
7月までの活動を通して一年間の約束である、「きく」「すわる」が意識できるようになってきています。
先週、次は運動遊びを行うと聞いて、楽しみにしていた子どもたち。
伝えた通り、みんな動きやすい服装で来所してくれました。
テープが貼ってある床を見て、「何するん?」とワクワクした様子でした。
まずは全員で準備体操を行いました。
早く動きたくてたまらない様子の子もいましたが、先生から「いきなり動くと怪我をするかもしれないから危ない」ことを教えてもらい、先生の真似をしてしっかりストレッチに取り組みました。
運動遊びの内容は、子どもチームVS先生チームの「線の上歩きじゃんけん」です。
三本勝負で、二本目、三本目は障害物が登場しました。
ルールは、
①床の上に貼られたテープの上から外れないように各チーム両端から歩く。
②中心の円で出くわしたらじゃんけんをする。
③勝った人は残り、負けてしまった人は自分のチームの列の後ろに並び直す。
④チーム全員を倒せば勝ち。
というものです。
子ども達は、「やってみたい!」という気持ちをおさえ、先生たちのデモンストレーションを見ながら、ルール説明を聞くことが出来ていました。
また、気をつけなければならないこととして、室内という狭い空間であるため、線の上は走らない、ということも伝えられました。
さて、先生チームに対して闘志メラメラの子どもたち。
「一人で勝てるんちゃう?」「余裕やん!」
ルール説明を聞き終えると、いざ勝負へ!
「ぼくが最初!」「じゃあその次行く」など、子どもたちは自分たちで順番を話し合って決めました。
事前に聞いたルールや注意を覚えていて、みんなフラフラしながらも、慎重にバランスを取りながら線の上を歩きました。
話し合って決めた順番も守り、「次○○さんやで!」という声を掛ける様子もありました。
自分が出番でないときは、
友達のじゃんけんを傍で見守ったり、応援したりする姿も見られました。
じゃんけんで勝ったら飛び上がって一緒に喜び、負けたら次の子が意気込んで向かうという風に、自分や同じチームの子が負けてしまっても落ち込むことなく参加できていました。
障害物は、マットのトンネルとネットでした。
どちらも体を小さくしてくぐらなければなりません。
順番を待ちの際、どうしても障害物が気になってしまう子どもたちに、
友達がくぐっているよ、と言うと、自然と障害物の両端を押さえる手伝いをしてくれました。
先生チームの人数が少なかったため、谷町教室の中学生が助っ人として参戦してくれました。
憧れの中学生が遊びに入ってくれたことで子どもたちはさらにやる気アップです。
じゃんけん勝負のときは円を取り囲んで観戦していました。
結果的に子どもチームが三勝しましたが、先生チームの「泣きのもう一戦」にも応じてくれました。
(それでも子どもたちが勝ちました…)
子どもたちは大喜びでした。
みんながよく話を聞き、いいチームワークで勝敗のある遊びに参加できたので、最後に少しだけ時間が余ってしまいました。
床に貼ってあるテープを見て、ある子が何かを思いついたように幅跳びを始めるや否や、周りの子も真似をして、即興で幅跳び大会が開催されることになりました。
このように、子どもから出てきた意見が採用されることもあります。
「誰が一番遠くに跳べるか」を床にマーキングして競いました。
結果が目に見えるので、跳べる子、跳べない子がわかりやすいのですが、一番跳べた子に対して、「すごい」と言ったり拍手をしたりする姿が見られ、「勝ち負けに関わらず、気持ちに折り合いをつける」ことができました。
それだけでなく、何度か行ったうち、一回目よりも記録を伸ばせていた子には、「さっきより跳べてる!」という言葉かけがありました。
こういった子ども同士の関わりは大切にしていきたいですね。
最後に、みんなでメダルをもらって終了しました。
ルールを意識しながら仲良く遊ぶことができ、「楽しかった!」「またやりたい」「メダルもらった」と満足そうでした。
今後もSSTでは、様々な活動を通して、子どもたち同士の関わり、経験、社会性を育んでいきます。