テトラcoco通信
Column
【ソーシャルスキルトレーニング】体育館での運動遊び!
夏休みの特別企画として、大手前教室SSTホップクラスで「運動遊び」を行いました。
今回の活動では全体を通して「先生の指示に従って行動する」「ルールを守って運動遊びに参加する」というねらいを定めています。
新型コロナウイルスの感染防止のため子どもたちが密にならないように留意しつつ、指導者のマスク着用の上開催させていただきました。
広々とした体育館での運動遊びに、集まってきた子どもたちは「ここでどんなことするんだろう!」と期待のこもったキラキラした表情を見せてくれていました。
まず初めに“船長さんの命令ゲーム”を行いました。
ルールは「船長さんの命令です。○○してください」のように、先生が初めに「船長さんの命令です。」をつけていないと言うことを聞いて動いてはいけません。
先生の指示をしっかりと聞けていないと間違えてしまうゲームです。
子どもたちは右手をあげたり、決めポーズをとったりと、しっかりと先生に言われた通り動けていましたが、途中で「船長さんの命令です」が抜けても気付かずに動いてしまいます。
ルールがわかっていてもついついつられて動いてしまう事に、子ども達自身も面白くなっている様子でした。
間違って動いてしまった人は「壁までタッチして戻ってくる」ことになっていて、一緒にやっていた先生も間違えてしまい、みんなで何度もタッチするために壁までいったりきたりしていました。
後半になると間違えて動いてしまわないように「船長さんの命令です」がついているかどうかをよく聞いて動くことができていました。
「相手の話をしっかり聴く」をよく意識することができるゲームでした。
続いて子どもチームVS先生チームの“しっぽ取り”遊びをしました。
「ルールを守って参加する」ができるように、最初にしっかりとルールとして「逃げていい場所の範囲はどこか」や「他の人を押してはいけない」等を説明しています。
「子ども対先生」という構図に子どもたちは大盛り上がりで、「先生たちに絶対勝つぞー!!」と意気込んでいました。
一回目は先生が子どもたちを追いかけました。子ども達の俊敏さにとても驚かされましたが、時間内ギリギリで全員分のしっぽ(ハチマキ)をとることができました。
子どもたちはとても悔しそうにして、2回戦へのやる気を燃やしていました。
二回目になり子どもチームが先生を追いかける番になると、中には「○○先生が早いだろうからみんなで狙おう」と言ったり、「△△先生から追いかけよう」と言ったりして、子ども同士で作戦を立てている姿も見られました。
そして子どもたちも思いっきり走って、先生たちのしっぽを全部とることができました!
走っている様子は、色々な先生を追いかける子や、最初から最後まで同じ先生を諦めずに追いかけ続ける子など様々でした。皆指示された範囲から出ることなく走ることが出来ました。
3分間全速力で走りきって、へとへとになりながら「先生のしっぽ2本もとった!」と喜んでいる子もいました。
先生チームに勝つことができ、子どもたち全員の気持ちが揃ったように大喜びしていました。
最初に提示されたルールをきちんと守って、楽しんで活動することができました。
目いっぱい走ってみんなお疲れだったので、しっかりと水分補給をしてもらい、体を休ませてもらいました。
最後には子どもたちが楽しみしていた「紙飛行機大会」を行いました。
前回のホップクラスの時間に自分たちで作った特別な紙飛行機を持ってきていました。
各々の自信作の紙飛行機を広い体育館で飛ばすことができて、とても気持ちよさそうでした。
「高さ勝負」と「飛距離勝負」で2種類のゲームをしました。
それぞれの勝負によって「持つところ」や「投げ方」など、どのようにすればうまくいくのか違いがあるため、考えて研究しているようでした。
例えば「後ろの方を持って、ゆっくり投げると遠くまで行くよ」と友だちに教えてあげたり、羽を少し折ってどうなるか試してみたり等、みんなコミュニケーションをとりながら夢中になって紙飛行機を飛ばしていました。
どんな風に紙飛行機を飛ばすか、子ども達が工夫して考える姿が見られ、とても素晴らしかったです。
「先生の指示に従って行動する」「ルールを守って運動遊びに参加する」をしっかり達成できていました。
たくさん運動した証として、遊び終わった後の子どもたちの足は真っ黒になっていました。
それぞれしっかりウェットシートでふき取って、綺麗にしてもらいました。
「しっぽとりが楽しかった!!」「またやりたい!」など、活動を振り返って色々な感想を聞かせてくれました。
運動や体を動かす機会は子どもたちの健康な体を作ることや、体力づくりにとってとても大切なことです。
また、子ども達が思いっきり運動できるような活動を設けていければ良いなと思います