【ことのは通信】「おぼん」についての言葉

【ことのは通信】「おぼん」についての言葉

テトラcoco大手前教室の児童発達支援では、子ども達の言葉の表現を広げコミュニケーションの力を育む「プレことのはクラス・ことのはクラス」を開催しております。毎月様々な季節の言葉を学び、言葉を知り相手に伝える経験を積むことを目的としています。

 

今回は子どもたちにお盆についてのお話をしました。

最近ではお盆にすることやその意味が薄れてきていて、子どもたちに「お盆って何か知っている?」と聞いても「お休みの日」と答えたり、「あの給食とかおかずのせるやつやろ」と答えたりしていました。

「それは食べ物をのせて運ぶおぼん(トレー)だね」と仕草とともに伝えました。

実際の経験とリンクができないとなかなか知らない言葉を覚えることはできません。

 

「おぼんぼんぼんぼんおどりのひ」という絵本を読み聞かせながら、お盆にはどんなことをするのかや、「故人の魂を迎え、また送る」という意味もわかりやすく説明しました。

 

お墓といえばで、「肝試しでお化けが出そうな所」と話しても、子どもたちはそもそもお化けの種類を知りませんでした。

「のっぺらぼう」や「ろくろ首」、「ひとつめこぞう」等の画像を見せても怖がる様子もありませんでした。

絵本を見せたりお話を通して、色々な言葉や行事に興味をもっていってもらいます。

 

後半には小さな言葉のカテゴリーにわけたものを大きくまとめるカテゴリーにしていくことを指導しています。

語彙を増やすにはこのカテゴリー分けやファイリング(どのように記憶を整理しておくか)が大切です。

この力が弱いとせっかく覚えた単語も必要な時に思い出せません。

たとえばなぞなぞをする時なども「○○のもので○○に似ていて○○するもの」といったヒントに従って必要な記憶ファイルの中から言葉をさがし統合していくことが脳の中で行われます。

こういった力の土台を築けるよう指導していきます。

 

また、子ども達の好きな課題として盛り上がるのは関係物のマッチングです。

“関係する”という意味が初めはわからず、先週は見た目が似たもののペアをマッチングする子が多かったのですが、今週は○○する時に□□を使うといった関係や、○○するものと○○されるものといった相互関係がわかって選択できるようになりました。

友だちがあげた関係物に「またこれも関係してる」と追加の意見を言ってくれる子もいました。

慣れてきたら早く選び出せるようにカウントダウンをして楽しんでもらっています。

こういった課題の中で言葉同士の意味理解やつながりがわかり、それを表現する力を養っていきます。

関係がわかっていてもまだ表現方法がつたない子が多いので、来週以降も続けて指導していきたいと思います。

 

 

テトラcoco児童発達支援の「プレことのはクラス」「ことのはクラス」は、年中・年長さんを対象に

プレことのはクラス:

毎週木曜日 15:00~16:00

ことのはクラス  :

毎週木曜日 17:00~18:30

毎週土曜日 13:00~14:30

に開催しております。

ご興味のある方は是非、お問合せ下さい!!