【子どもの進路のために、今考えておくこと、すべきこととは】令和5年度進路説明会を開催しました!

【子どもの進路のために、今考えておくこと、すべきこととは】令和5年度進路説明会を開催しました!


 
4月16日に令和5年度の進路説明会を行いました。
第一部は「中学校の進路について」、第二部は「高校の進路について」です。
どちらも「子どもの進路のために、今考えておくこと、すべきこととは」というのがメインテーマとなっています。

 

第一部「中学校の進路について」

まずは中学校入学後の生活や学習の変化についてです。
中学校に入学することで、学校生活や学習のスタイルが変わります。
具体的には、授業の進度が速くなる、教科担任制に変わる、部活動が始まる、校則が厳しくなるなどが上げられます。
小学校とは評価方法も変わり、1年生の成績から内申点に影響がある点は注意が必要です。

 
次に中学校入学までに準備しておく力です。
ここでは「自立」と「自律」ついての話がありました。
自立は自分の力で行動することで、持ち物やスケジュールの管理、分からないことは尋ねる、指示を聞いて動くということです。
一方、自律はルールを守って行動することで、宿題をこなす、規則正しい生活を送るということです。
こういった力が入学までに備わっていることが理想的です。

 
3つ目は進路の選択肢についてです。
公立の中学校に進学するケースが多いですが、その中でも普通級か特別支援学級のどちらに在籍するのか、
もしくは通級指導教室を利用するのか、特別支援学校で学ぶのかなど複数の選択肢があります。
 
その他にも、府立の中高一貫校や国立の附属校、私立中学校もあり、子どもに合った進路を検討する必要があります。
受験をするのであれば、相応の学力を身に付けるために早いうちから学習にも力を入れなければなりません。

 
4つ目は合理的配慮の話です。
合理的配慮とは、障がいを持つ方が教育や就業、その他社会生活において平等に参加できるようそれぞれの障がい特性や困りごとに合わせた配慮をすることです。
試験時間の延長や問題用紙の拡大、ルビ打ちなど、普段の学校生活だけではなく入試にも合理的配慮は取り入れられています。
 
ケースは増えていますが、合理的配慮を貰うまでには相当な準備が必要となります。
その具体例として、テトラcocoに通っていた生徒が合理的配慮を貰い高校に合格するまでの軌跡を紹介しました。
困りごとを徐々に克服して3年間で大きく偏差値を上げたことや、合理的配慮を受けられるようになるまでの努力と苦労をお話ししています。
 
中学校時代は多くの変化や挑戦がある中で、頑張り次第で大きな成長ができることをお伝えさせていただきました。
 
 

第二部「中学生の進路について」

現在、中学校卒業者の98%が進学をしています。
進学先は高等学校や専修学校・高等専門学校・各種学校などがあり、中学校の進路と比べるとグッと幅が広がります。
 
個々の学校についても学び方や学ぶ内容が多岐に渡っているので、はじめにその特徴や入り方(入試方式)についてお話しています。
その中で、公立高校の受検に必要となる内申点(絶対評価の基準)や自己申告書についても取り上げています。
これらの内容だけでもかなりのボリュームになりました。

 
次に高校を選ぶ際のポイントを紹介しています。
事前に確認しておくべきことは、入学試験の内容、進級や卒業の条件、進路や就職の実績、卒業までにかかる費用などです。
そして、子どもが進学したい学校の特徴を(メリットはもちろんのことデメリットも)把握し、周りの大人と相談しながら自身で決断することも大切だとお話させていただきました。
最後に中学生の間に身に付けてほしい力として「自己決定力」と「やりぬく力」について触れています。

 
講演終了後は、各学校の情報の集め方や学校に行きにくい子どもに向いている進学先、合理的配慮についての質問が出ていました。
また、参加後のアンケートでは「進路の選択肢は様々であることが分かった。」「合理的配慮の実例が聞けて良かった。」「こういった機会をもっと増やしてほしい。」などのご意見もいただきました。
 
テトラcocoの職員も参加しておりましたが「具体例や体験談を交えたことで、内容に説得力があった。」「自身の専門外の部分がとても勉強になった。」と、職員にとっても有益なものとなったようです。

 
今回、多くの方々にお申込みとご参加をいただきまして誠に有難うございました。
お子様と進路を考えるときに、お話しした内容がお役に立てますと幸いです。