テトラcocoの中学受験

テトラcocoに通う児童の中には私立中学校の受験に挑戦する子もいます。

受験を決める児童の多くは、様々な特色を持つ私立学校の中から、今の自分に合う学びの場を見つけて頑張ろうとする気持ちを持っています。

また、人生で初めての受験になる場合も多く、初めて自分一人で戦いに挑む経験となります。

「受験勉強」という長い訓練を経て勝ち取った合格は、本人の自己肯定感を強くしてくれるものになります。
テトラcocoでは、自分を信じる力、自分の力量を知るスキルを育てるためにも、中学校受験をサポートしています。
以下にテトラcocoでの受験の流れを簡単にまとめてみました。

 

【中学校受験前】小学校5年生夏休み前

・志望校を決める。必ず本人が選ぶことを前提とする。
⇒親に決められた進路は、挫折した時や不満が出た時に「自分が選んだ学校ではないから」と逃げてしまうことがあります。

また、「自分で望んだ学校へ入学したい」という強い気持ちが無ければ受験の苦しさに耐えることができません。保護者、本人を交えて本当に中学校受験をするかどうかを決める話し合いも必ずします。

 

【受験勉強開始】小学校5年生夏休みから

・小学生内容を終わらせる。
⇒小学校6年生の1学期までを目処に国語、算数は小学生内容を全て終わらせます。

それから過去問分析に入ります。

・過去問から得意な問題を見つける。
⇒一般の塾のように、過去問を網羅するということをしません。

100点を取ることが目標ではなく、本人が絶対に点数の取れる問題を探し、得意な分野で点数が取れるように演習を行います。究極の目的は合格最低点を越すというもの。

もちろん、高得点を取るに越したことはありませんが、極力無駄を省き、その子の個性特性に合わせて指導をカスタマイズします。

例えば算数。計算問題、基本的な一行問題、図形問題、思考力を問う問題で構成されている試験であれば、この中から確実に取れる問題を選びます。視知覚の弱い児童の場合は図形問題は最初から省きます。

その代わり、計算問題と基礎力の問題を確実に解くように練習していきます。

国語でも同じです。物語文が苦手であれば説明文で点数を取り、漢字や語句の知識問題は確実に点数を取る、などです。
点数の取りやすい問題が見つかれば、過去問を繰り返し演習したり類題を繰り返して練習をしていきます。

・自習

自習については以前も触れさせていただいておりますので、そちらも参考にしていただければと思います。
自習内容の多くは計算、漢字、国語の知識問題の復習です。

学習面以外でも、入試本番まで効率良く解答していくためのことを全て練習していきます。

例えば、どの問題から始めるか、時間配分をどうするか、余白の計算スペースの使い方まで指導していきます。一度授業でやり方をレクチャーし、それを自習でも意識して練習していくことがほとんどです。

机の上のスペースの使い方も練習します。試験中に鉛筆や消しゴムを落とさないようにどの位置に置くか、試験の問題冊子をばらばらにしないようにめくる練習、受験番号や名前の書き方、書くスピードまで、児童の実態に合わせて細かく練習をします。意外に、問題冊子をばらばらにしてしまって、どこの問題をしていたのかわからなくなり時間のロスになっていたり、机のスペースが上手に使えておらず解答用紙の下に鉛筆や消しゴムが入っていたりする児童が多いのです。

また、以前は解答することに過集中してしまい、鉛筆の芯が丸くなってもそのまま書き進めていく児童には、鉛筆を替えるタイミングを指導したこともあります。字が潰れてしまうと誤答として捉えられてしまう可能性があるからです。カバンを置く練習、物を出す練習など、とにかくその子に必要なことは全て練習していきます。

 

以上がテトラcocoの受験指導の流れです。

これだけの準備をしていくのは、本人にとってはとても辛いことです。

途中でスランプにおちることもあります。

今まで言われたことがないような細かいことまで一つずつ注意される、点数を取るために課題の量も増えていく…これらのことを乗り越えるには「この中学校に絶対に行きたい」という本人の強い気持ちがなければなりません。

ただし、それだけ、合格した時の達成感は非常に大きなものとなります。

その達成感は、今後自分を認める力にもなる大切なものになります。

長い道のりを合格に向けて寄り添い、叱咤激励しながら伴走していくのが、私達の中学受験指導です。